『なんチャレコミュニティ』で開催した企画の内容をレポートします!
世界で活躍されているお二方を講師に迎え、旧福光高校の教室を会場に、なんチャレ公開講座を開催しました!
シリコンバレーを中心にビジネスを展開され、南砺市の若者向けのアントレプレナーシップにもご尽力いただいている桝本 博之さん。
井波地区を拠点に「コラレアルチザンジャパン」の代表取締役として、井波の魅力を世界に発信し続けている山川 智嗣さん。
お二人が手がけておられる事業の内容や、日頃から大切にしている姿勢、これからさまざまな挑戦していく若者に向けてのアドバイスなど、グローバルな視点を通して、熱いお話をたくさん聞かせていただきました!
世界で活躍するリーダーから直接アドバイスがもらえる貴重な機会ということもあり、高校生や大学生などの若い世代の方を中心に、総勢29名もの方が参加してくださいました。
まずはお二人からの事業の紹介。事業を始めたきっかけや、事業展開をする中で大切にしているマインドなどをお話いただきました。事業のジャンルは違えど、事業を通して地域に貢献したり、若者を育てたりと、多くの循環を生み出しておられるお二人。自ら事業を起こし挑戦し続けることは、社会をよくするために重要なことであり、地域社会へのポジティブな循環を生み出し続けること。
そのためには自分の知識や経験を深め、多様な人々と話し合い、失敗を恐れず「えいやっ」と決断する勇気をもってほしいとおっしゃっていたのがとても印象的でした。
日本や地方では「失敗しないために」ということが重要視される風潮がありますが「挑戦」があり「失敗」をするからこそ、多くのことが学べる。「失敗ファースト」の気持ちをもつことが、まずは大切な一歩なのだと感じました。
その後のお二人とのディスカッションタイムでは、時間いっぱい参加者の方から質問が飛び交いました。
Q、起業するときに大切にしていることは?
Q、お二人が感じる南砺市の魅力は?
Q、自分の思いを伝えるためのこつは?
Q、自分がこれから何をしていくかを決めるためにはどうすればいい?
など、さらに挑戦していくために、具体的なアドバイスを求める声もあり、参加者の皆さんのアントレプレナーシップ(起業家精神)を、まさに感じられる時間。
ディスカッション全体を通してお二人より「新しい挑戦を成功させるには、共感してくれる人と協力し、学びながら進む姿勢が大切。小さな成功を積み重ねて、地域や周囲に理解を広げていくことが重要である。挑戦には恐怖が伴うが、正直でオープンな関係を築き、感情や熱意を言葉だけでなく行動で伝えることで信頼を得られるはず。また純粋な楽しさも、仲間や支持を集める力となるので、勇気をもって一歩を踏み出してほしい!」という熱いエールをいただき、会場は大盛況のうち、公開講座は終了。しかしその後も、講師や参加者同士のコミュニケーションが絶えず、最後まで熱量の高い時間となりました!
今年度のなんチャレイベントはこれで終了です。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!
来年度も、南砺市のことを楽しく学び、仲間と交流を深められるような学習会やイベントなどを企画していきますので、ぜひ楽しみにしていてください^^
11月15日『なんチャレコミュニティ 第5回勉強会』を開催しました!
今回は、なんチャレの特別スポンサー企業でもあります「日の出屋製菓産業」の川合洋平社長を講師にお迎えして、活動内容や今後の展開、地域への想いについてお話しいただきました。
今年100周年を迎える地域企業のお話しとあって、老若男女多様な方にご参加いただきました!
冒頭、川合社長より「ささら屋のこと知ってますか?」と問いかけがあり、参加者全員「もちろん知ってます!」という反応のなか、日の出屋製菓のブランドをご紹介いただいくと全く知らないものが幾つかあり…!!
「SHIRO SASARAYA」は首都圏を中心に高級志向の商品を展開している店舗、「おこめぢゃや」は富山市のマルートに初出店した、だんごやおこわを味わえる店舗とのことです。私たちの知らないところで日の出屋製菓のお菓子が全国へ拡大していることに驚かされました。
さらに話は海外へ広がります。現在、アジア市場を中心に日の出屋のおせんべいは人気を博しており、特に台湾では想像を上回る売れ行きとのこと。また最近では米文化の無いアメリカへも輸出が進んでおり、こちらでも多くの方が商品を購入しているそうです。
海外への展開について、川合社長は「地方企業が世界で戦えることを知ってほしい」と強調し、ローカルの価値はグローバルでは大きく評価されており、そのことにプライド(ローカルプライド)を持ってほしいと話しました。
川合社長が一番大事にしているのは「地域」です。
日の出屋製菓産業では自然循環型企業を目指して、自社農場を運営したり、五箇山米プロジェクトを主催したりしています。南砺市の田園風景を守りながら、農業に携わる人々全員がWin-Winになれる仕組みづくりを考案し実行しているのです。
今年100周年を迎えた日の出屋製菓産業ですが、川合社長はしきりに「地域のおかげさま」という言葉を繰り返しました。地域を守り・ともに歩んでいくこと、そして南砺の一製菓企業が全国で、世界で、活躍できるという姿を見せることで、地域の人に元気を与えたいと語りました。
お話しのあと参加者から質問を募りましたが、興味深い内容に次々と手が上がりました。
・グローバルで売れ行きが良い、その要因は?
・海外進出の際は他企業とコラボしているの?
・おかきの味わいは、地元の気候に影響する?
・福光に米菓企業が多いのはなんで?
など、質問から話しはふくらんでいき、気づけば終了の時間を迎えていました。
いつも私たちの身近にある「日の出屋製菓産業」が、どのような理念でどのような活動をされているのかを知ることは、地元の人間として本当に貴重でしたし、なにより川合社長の言う通り『ローカルプライド(誇り)』を実感することができました。
さて、今年度の『なんチャレコミュニティ』での勉強会は本会で終了となります。これまでご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました!!
そして、11月30日には『なんチャレ公開講座』を旧福光高校にて開催します!お時間合う方は是が非でもご参加くださいね♪
10月13日『なんチャレ・スペシャルツアー』と題して、ふくの~とさんの主催するローカルメディアを学ぶ勉強会へ参加してきました!
今回は初参加の高校生からリピーターの社会人まで、多くの方にご参加いただきました!ありがとうございます(^^)
勉強会は二部構成で、一部にインプット、二部にワークショップを行いました。
一部では、月間平均300万PVのローカルメディア「枚方つーしん」を運営する原田さんよりお話しを伺い、
・どうしてローカルメディアを始めたのか?
・普通のメディアとローカルメディアの違いは何か?
・メディア運営のコツ・重要なこと
・運用に適している媒体・SNSなど
について、これまでの経験則からリアルで貴重な情報をいただきました。
特に印象的だったのは、メディア運用など情報発信において重要なことは『続けること』だというお話しです。SNS運用を始めると早く軌道に乗りたいと焦ってしまいがちですが、そうではなく【とにかく続けること】。そして投稿が一定の量に達したときに必ず次のフェーズがやってくる、というお話
9月25日『なんチャレコミュニティ 第3回勉強会』を開催しました!
今回は“空き家”がテーマということもあり、実際に空き家を所有していて活用に悩んでいる方や、反対に空き家を探しているけれどなかなか見つけられない、という方など、多方面から“空き家”に関心にある方にご参加いただきました。
今回のゲストスピーカーは、空き家活用に尽力している吉田大地さん。自称【空き家を活用するために生まれてきた男】!! 目標に空き家1000軒の活用を掲げていますが、これからの南砺市にはこのように前向きに空き家と向き合ってくださる方が本当に必要だと思います。
南砺市では、人口減に伴い当たり前のように空き家も増えていきます。次に住む方がうまく見つかれば良いのですが、何と言っても南砺市の空き家は「でかい」! そのデカさゆえに活用のハードルが高いのです。
では、それをシェアハウスにして複数人の生活の場として活用したらどうか? というのが現在の吉田さんの取り組みです。吉田さんが手掛けるシェアハウスの特徴は、ただ一緒に住むだけでなく特定のコンセプトがあるという点です。例えば、釣りが好きな人が集まる「釣り人シェアハウス」。料理好きの人が集まる「料理人シェアハウス」。また、現在井波で活用中シェアハウスは、移住希望者のお試しハウスとして活用しているとのこと。
基本的にシェアハウスで生活する方は県外の若い方がほとんどです。地域の人からは「自分とは関係のない若者たちの家」と思われてしまいがちですが、吉田さんはシェアハウスと地域とのつながりを重視しており、つながり役を買って出ています。
例えば、新しく引っ越してこられた方がいれば一緒にご近所周りをしたり、地域の方も参加できるイベントを開いて交流の場を作ったりと、都会から来たクリエイティブな人たちを地域側がスムーズに受け入れるサポートをしているのです。吉田さんがハブとなることで、地域にも新しい若い力を届けることができる、とても重要な役割だなと感じました。
また、現在は福野のまちなかに新しいシェアハウスを準備中とのこと!皆さん、乞うご期待ですよ!
後半のグループワークでは、リアル組とオンライン組で【どうしたら空き家活用を促進できるか?】について話しあいました。参加者からは、
・空き家はたくさんあるのに、空き家バンクに登録されている家が少ないのはなぜか?
・空き家を探している人たちとのマッチングが上手くいっていない現状を改善しないといけない。
・どれが空き家なのか、よくわからない。
・空き家は他人事ではない。地域住民で空き家について話したり、実際に見にいく機会が増えると良い。
などの意見があがりました。
空き家を放っておけば、害獣の住処となったり、災害時に倒壊したりと大きなリスクとなります。しかし、これらを前向きに活用することで、若い人の集まる場をつくり、その力を地域に還元していくことで大きなメリットを生むことができます。
ぜひ、吉田さんにはその情熱を絶やさずこれからも市内の空き家活用を進めてほしいと思いました。
さて、なんチャレコミュニティも運営を開始して早2ヶ月が経過しました!
これからはいよいよアイデアを作り込んで行く段階になります。今後はエントリーシートの書き方講座や個別相談会などを重点に開催予定です!
なんチャレ応募を検討しているかたは、ぜひ気楽に参加してみてくださいね♪
9月15日『魅力再発見!フィールドワークin城端むぎや祭』を開催しました!
今回は市内外から多様な年代の方にお集まりいただき、むぎや祭を深く堪能する一日となりました。悪天候にも関わらずご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
まず初めのプログラムは「踊り講習会への参加」!
参加者一同やる気十分で中央広場にて先生から踊りを教わりました。笠を初めて持つ方も多く、うまく扱えずに落としてしまったりもしながら、約20分間で一部が終了。暑い中でしたが一同の意欲はまだまだ衰えず、水分補給をしたのち第二部にも挑戦しました!
しかし、ここで怪しい雲が会場をおおい5分後に雨が降ってきたことで中断を余儀なくされてしまいました。残念っっ!
その後は、雨により大きくスケジュールが変更となりました。二つ目のプログラムである善徳寺会場のオープニングイベント観賞も途中中断となってしまい、お目当ての平高校も観ることができず…。そのまま時間を前倒しして、プログラム三つ目の勉強会をスタートしました。
ゲストスピーカーには、城端むぎや祭協賛会副会長の河合常晴さまにお越しいただき、むぎや祭の由来から現代の課題に至るまで、普段ではなかなか聞くことのできないリアルなお話しを伺いました。
特に『麦屋節』そもそもの起源は明確にわかっておらず、諸説(主に3~4説)あるということでしたが、【そのような議論は専門家に任せておいて、私たちはただこの民謡を愛し堪能いくことが肝要だ】とおっしゃった当時の平村村長のお言葉が大変印象的でした。
また、五箇山へのアクセスが非常に困難だった時代に、砺波平野へ麦屋節を伝えること、つまり広報の役割を担うこととなったのが城端であったことや、城端で踊りを観賞した民謡学者が、城端に伝えられていなかった「コキリコ節」を聞くために、悪天候の中3時間以上をかけて五箇山へ向かったがその願いは叶えられなかった、というお話しなどを聞いて、当時は民謡や踊りという物自体が民衆の貴重な“娯楽”であったことがわかりました。その“楽しさ”が今につながっているからこそ、このような大きなお祭りが続いているのでしょう。
最後に、むぎや祭が抱える課題としてを「ヒト・モノ・カネ」という三分類で共有いただきましたが、やはり祭継続に関する課題は非常に繊細で難しいものばかりでした。
むぎや祭当日は小学校駐車場が満車になるほどの大盛況ぶり。市内外から多くのお客様にご来場いただいている祭りであることは事実であり、貴重な観光コンテンツかつ、市が保有する芸能文化を披露する場というこの機会をどのような目的で継続させていくのか、一市民としてとても興味深い議題であると感じます。
当事者でない私たちには見守ることしかできないのかもしれませんが、こうしてお祭りに参加して、一緒に踊ったり歌ったりすることが何かにつながるのかもしれないと感じる一日となりました。
自身としては、踊り体験は非常に面白く一時間フルで体験をしたかったです!!広場に100名近い体験者が集まり、みんなでギクシャクしながら踊りを教わって、隣の知らないおじいさんおばあさんと笑い合う時間が、本当に楽しかったです(*^^*)
これでお祭りシリーズの勉強会は一旦終了となります。
次回は『空き家』についてです!これまた深刻な市の課題です。その課題解決に取り組む若手のリアルストーリーをお届けしますので、お楽しみに♪
8月27日『なんチャレコミュニティ 第2回勉強会』を開催しました!
今回は帰省中の大学生や、たまたま仕事で南砺市に来ていた東京の方が会場に駆けつけてくださり、オンラインでは富山市の大学生にご参加いただきました!
ありがとうございますm(_ _)m
今回のゲストスピーカーは、福野夜高祭に魅了されて地元に戻ることを決意された朝山直洋さん。本業はお菓子屋さんです。
朝山さんからは、福野夜高祭の由来やあんどん制作の工程、参加する若者を増やすための取り組みについてお話しいただきました。
あんどんの制作には地域の若い男衆が仕事終わりの夜に集まり、2ヶ月をかけて完成を目指しますが、日によっては早朝3時頃まで制作に追われることもあり、その大変さに辞めていく方も多かったそう。
朝山さんの地域「上町」では特に若手男性が少なく改革が急務であったことから、制作行程の見直しや、楽しんで参加できるような体制を整えて、次第に参加者が増えていきました。
お祭にはアイデンティティである普遍的な要素も多く、その考え方は各地域で異なるため相容れないときもありますが、朝山さんの地域では積極的に改革を進めてお祭りの参加者を増やすことに注力しているとのこと。
グループワークでは「地域の伝統的なお祭りを今後も継続していくためには?」というテーマで意見を出し合い、
【まずはコミュニティを強固にすること】
【子どもの頃から制作に携わってもらい作り手としての楽しさを伝えていくこと】
などの意見が挙がり、朝山さんも含めて時間ギリギリまでディスカッションで盛り上がりました!
参加者からは、
・他地域のお祭りの内情について深く知る機会は滅多にないため、とても新鮮な気持ちでお話を伺えました。お話しされる内容の節々から、祭りに対する並々ならぬ情熱が伝わってきて、本当に地元の祭りを大切にしているのだということがわかりました。
・祭りのきれいさだけでなく、中の生の苦労話、工夫がわかりとても勉強になりました。ワークを通して新たな視点も得られました!
などの感想をいただきました♪
今回は南砺市の課題である『伝統的なお祭りの承継』をテーマに勉強会を実施しました。こうして作り手の熱意を知る若者が増えていくことが、課題解決の一歩になれば良いなと思うと同時に、300年以上の歴史がある伝統的な神事をどこまで現代に合わせた形に変えていくか、というのは非常に繊細で難しい点であると痛感しました。
9月15日(日)には、城端むぎや祭にてフィールドワークを行います。踊り体験やむぎや祭の由来をインプットして、再度お祭りの今後について考えていきたいと思います!!
8月8日『なんチャレキックオフ!勉強会』を
開催しました!
オンラインでは東京や千葉にお住まいの方にもご参加いただきましたm(_ _)m
ゲストスピーカーとしてお話しされた「ケイギョーラボ」代表の遠藤あずささんは、2020年に南砺市に来られた移住者。
南砺市の伝統的な事業が後継者不足のために廃業してしまう現状に課題を感じ、全国からチャレンジしたい若者をつなぐためのネットワークやプラットフォームづくりに尽力されています。
遠藤さんがマッチングに貢献した事業所では、後継者が決まったことで未来が開けて、新規事業の展開が進んでいるとのこと。
現在は、南砺市の伝統的な事業に魅力を感じる方は全国にたくさんいる一方で、事業を第三者に継承してほしいという事業者の方が足りていない現状です。これからは事業主への啓蒙や、自身の事業価値を認識してもらうための働きかけが必要となります。
グループワークでは『もっと継業を促進するためには?』というお題で参加者がアイデアを出しあいました。
お話の最後で「今まで『そんなの無理!できるわけがないからダメ!』と言われる領域こそが、実は誰も着目していない未着手の部分で、ビジネスチャンスでもある!」というメッセージをいただき、その熱い思いに、参加者一同感動でした!
南砺市の課題を見出しながら、ビジネスアイディアとつなげていくことにハードルを感じることもあると思いますが、こんな南砺市をつくっていきたい! もっともっと魅力ある市にしていきたい! という熱い思いさえあれば、それを支えていく仲間が"なんチャレコミュニティ"には、います!
ぜひなんチャレコミュニティのなかで仲間を見つけて、課題に切り込んでいってみませんか?
私たちスタッフも、全力で応援します♪
参加してくれた中学生からは
「自分のアイデアや思いを生かして仕事をつくっていくのもかっこいいと感じました!」と感想を寄せてくれました。